7月15日の梅雨明け宣言後、5日間快晴の日々が続きました。
コマクサの開花を待ちわびていました。午前2時に家を出て、おおよそ2時間30分後にようやくコマクサの群生地に辿り着きました。熊野岳稜線付近のコマクサは比較的若い植生で、足の踏み場もない程の群生でした。石室付近西傾斜地にも株立ちの古い大きい株が目立ち、見事に群生していました。
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コマクサはケシ科に属し、高山植物の女王とも呼ばれています。戦時中の物資難の時には熱さましの効薬として使われ、絶滅寸前まで盗掘されたと言われていました。
生息土壌としては、砂礫地を好みます。大株になると枯れた株が根元で腐植し、土地の養分が高くなると自生しなくなります。また新しい芽が出る・タネが芽を出すまでには7~8年、芽が出てからは5~6年の長い年月をかけてようやく一輪の花が咲きます。
ホタルイは真夏を代表する植物で、池塘に生息しています。白い花がキラキラと光ります。ホタルが光をともすように見えることから名前がつけられたと言われています。
モウセンゴケは真夏を代表する植物で、池塘に生息しています。食虫植物を代表する植物で、蔵王ではこの他にもムシトリスミレが咲きます。
モウセンゴケには消化粘液を出す紅紫色の長い腺毛が多数あり、小さい虫が触れると粘液を出して虫を捕え、包み込んで消化します。