10月24日現在の蔵王温泉街は紅葉シーズン真っただ中、地蔵山の頂は薄っすらと降雪が観測されました。今シーズンの紅葉は9月20日頃から始まり、近年にない素晴らしい彩りでした。この頃になると、時々霜に見舞われ、色づいた木の葉は霜焼けを起こし枯葉の色になってしまいます。今秋は素晴らしい色合いで鑑賞することができました。11月初旬は蔵王温泉紅葉湯治を楽しめます。
これからの蔵王は、初雪化粧からブナ林の霧氷と白さの際立つシーズンに入ります。登山道を歩くと、サクッサクッサクッと霜柱を踏み締める音が心地よいものです。是非お楽しみください。
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![]() (アオモリトドマツ林) |
木の葉はほとんど落ちて、真っ赤に熟れたナナカマドの実が背景の霧氷の白とのコントラストが素晴らしい光景です。三宝荒神山の西壁、上から三分の一はアオモリトドマツの群れ、中段はダケカンバの落葉広葉樹林、下にはナナカマドの大木。ナナカマドの実は雪や霜の寒気が繰り返されると毒素が抜け始め、ウソなどの渡り鳥の群れが飛んで来てあっという間についばまれてしまいます。
11月中旬頃になると蔵王のお釜に氷が張り、その上に雪が積もります。熊野岳山頂から東斜面には雪が積もり、雪を踏み締めながらのお釜鑑賞になります。蔵王エコーラインや蔵王ハイライン有料道路は、降雪状況によって凍結が始まりますと冬季間通行止めに入ります。交通情報にご注意下さい。
初雪が降ると、降っては消え降っては消えの繰り返しが始まります。厳寒の山でも初雪の恋しさに大勢の方々がはしゃぎまわっています。降雪のシーズンに入ると、スキーヤー・ボーダー・樹氷鑑賞者で賑わってきます。降り積もる雪や過冷却水滴(樹氷の源)が吹き付けると樹氷が形成されていきます。樹氷の見頃は例年1月中旬頃からです。