8月20日。お盆明けの長雨の中、一時の晴れ間がありました。歌碑に詠われている、「雲の上に立つ」ような素晴らしい好天に恵まれました。コロナ禍の自粛の影響が大きく、行き交う人の姿も少ない中、子供たちのはしゃいでいる姿が印象的でした。秋に咲く高山植物の数も少なく、真っ白に咲くハハコグサや鮮やかな青紫に咲き誇るミヤマリンドウは輝くように咲き誇っていました。
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![]() 蔵王瀧山(リュウザン)神社より 山形市街を望む |
![]() 坊平高原 |
ミヤマリンドウは、蔵王中腹部から山頂まで広い範囲に分布します。標高の低い位置は株立ちは大きく、標高が上がるにつれて株立ちや花は小ぶりで、色は透き通るような鮮やかさが感じられます。
ハハコグサは、蔵王中腹部から山頂まで広い範囲に分布します。標高の低い位置では草丈が高く、標高が上がると株立ちは小さくなり、密集した株立ちは白さも美しく見栄えを感じます。
ナナカマドは、木の葉が緑色の時期に赤い実をつけ、その後徐々に葉も赤く色づきます。葉が落ちる頃になると実は透き通るように熟れていきます。雪が降り、寒さの繰り返しで実の毒素が抜けると、渡り鳥の大群の飛来によって一朝にして実が啄まれます。