材料 | |
冷凍海老 | 8尾 |
牡蠣 | 2パック |
素焼きピーナッツ | 12小袋(約108g) |
小麦粉 | 大さじ4 |
パン粉 | 2カップ |
卵 | 1個 |
牛乳 | 大さじ1 |
タルタルソース | |
ゆで卵 | 2個 |
玉葱 | 1/2個 |
酢 | 小さじ4 |
マヨネーズ | 大さじ5 |
塩・胡椒 | 少々 |
レモン汁 | お好みで |
今回から“Cook de ピーナッツ編“が始まります。毎回、ピーナッツを使った美味しい料理が紹介されます。今回は、2月3日の節分に合わせて、鬼の金棒をイメージした海老と牡蠣のピーナッツ衣揚げです。ご存知のように節分は春夏秋冬の季節の始まりの前日です。その中でも立春の前日の2月3日が一番有名です。この日は、邪悪なものを払うために、福豆を蒔いて、年齡分だけ食す習慣が続いています・・56歳の私には歳の数だけはちょっと無理。
さて、今回の料理の主素材を、海老、牡蠣、ピーナッツと並べただけで、ミネラルが豊富なことは一目瞭然です。海と陸のミネラルをギュッと詰め込んだ料理です。このミネラルとは、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅などを指します。このミネラルは近頃、カルシウム、マグネシウム、亜鉛の組み合わせが高血圧と関係していることが指摘されています(Rocz Panstw Zakl Hig.(2015) 66(1):61-7)。また、亜鉛は歯周病との関係も研究されています(J Calif Dent Assoc. (2014) 42(5):302-11)。いずれにせよ、現代人には必須の栄養素ですね。
今回の海老・牡蠣とピーナッツの組み合わせは、ミネラル以外にも実は絶妙なのです。表を見て頂いたらお分かりのように、海老と牡蠣はその80%程度が水分です。このため、海老や牡蠣は炒めたり、揚げたりして水分を除いてやることで旨味が増すのです。水分が多いこと以外にも、海老にも牡蠣にも脂肪や炭水化物がほとんど含まれないのがお分かりだと思います。今回のピーナッツ衣揚げは海老と牡蠣に不足する脂肪や炭水化物を補充することが出来る栄養的に優れた料理です。ピーナッツに多く含まれる脂肪は悪玉コレステロールを下げるとして注目を集めているオレイン酸です。また、炭水化物は、海老や牡蠣に不足する甘みを加えて、料理全体の旨味を増します。加えて、海老や牡蠣にはほとんど含まれない食物繊維もピーナッツで豊富に摂ることが出来ます。
ちなみに、今回の料理に添えられたタルタルソースは19世紀にヨーロッパで作られた比較的新しいソースです。日本古来の伝統行事に新しいピーナッツ料理を加えてみてはいかがでしょうか。