団子 | |
鶏ひき肉 | 160g |
鶏もも肉 | 140g |
素焼きピーナッツ粉末 | 60g |
ねぎ | 1/2本 |
生姜すりおろし汁 | 小さじ1 |
にんにくすりおろし汁 | 小さじ1 |
具材 | |
白菜 | 1/4個 |
ねぎ | 1本 |
えのき | 1袋 |
もやし | 1袋 |
しいたけ | 1パック |
人参 | 1/2本 |
しらたき | 1袋 |
スープ | |
鶏がらスープの素 | 大さじ3 |
塩 | 大さじ1/2 |
醤油 | 大さじ1/2 |
酒 | 大さじ3 |
水 | 具材が浸かる量 |
※スープは鍋の大きさに合わせて
師走に入りました。何かと慌ただしい季節です。一方で、忘年会などでお酒の量が増える季節でもあります。総務省の家計調査では、12月のお酒の消費量は1年で最も多く、最も少ない4月の約2倍にも上ります(2014年)。さて、お酒を飲むと気になるのが肝臓です。アルコールの過剰飲酒は肝臓病の三大原因のひとつになっています。肝臓は沈黙の臓器であり、肝機能が落ちてきてもすぐに症状にはでません。しかし、健康診断などの血液検査で肝機能項目(ALT(GPT)、AST(GOT)、γ-GTP)が悪くなって慌てるというのが通例です。こまめに気を付けたいものですね。
今回のお料理は、このアルコールによって衰える肝臓を守るために必要な栄養素がたくさん含まれています。肝臓を守るために必要な良質な鶏肉がふんだんに使われています(肝硬変まで進んでしまうとタンパク質は制限されますので注意が必要です)。また、アルコールが肝臓を傷つける過程を抑えてくれるピーナッツも豊富に含んでいます。味覚としてもこれだけのピーナッツが入ると淡白な鶏肉にオイリーさが加わり、若い人でも喜んで食べることが出来ます。
図のようにアルコールを飲むと主に活性酸素の増加と腸内で出来た細胞毒性のあるリポポリサッカライド(LPS)の肝臓への取り込み促進により肝臓が傷つきます。これに対して、抗酸化食品成分(ポリフェノールなど)や食物繊維は肝臓での活性酸素を減らし、肝臓を傷つけるリポポリサッカライドの取り込みを阻害します(例えば、World J Gastroenterol.2016;7;22(1):37-49)。そうです。これまでのエッセイをご覧頂けた方ならお気づきのように、このポリフェノールや食物繊維がたくさん含まれるのがピーナッツです。この冬、酒席に粉末ピーナッツ入り鶏肉団子鍋は如何でしょうか。