ピーナッツ入りジャンバラヤ | |
米 | 3合 |
※生落花生(オオマサリ) | 150g |
鶏もも肉 | 2枚 |
玉ねぎ | 1個 |
ピーマン | 2個 |
黄パプリカ | 1個 |
赤パプリカ | 1個 |
マッシュルーム | 6個 |
オリーブオイル | 適量 |
塩胡椒 | 適量 |
にんにく | 1片 |
調味料 | |
カレー粉 | 大さじ1 |
パプリカパウダー | 大さじ1 |
チリパウダー | 大さじ1/3~1/2 |
クミン | 小さじ1 |
三温糖 | 大さじ1 |
コンソメ顆粒 | 大さじ1 |
カットトマト | 1/2缶 |
添え野菜 | |
中トマト | 3個 |
きゅうり | 1本 |
ベビーリーフ | 適量 |
※素焼きピーナッツでも可。炊飯器に薄皮のまま入れてください。
本格的な秋を迎えて、屋外に出掛けて食事をする機会も増えて来ます。新米そのものも美味しいですが、スパイシーなお米料理、ジャンバラヤも笑顔が広がります。さて、今月のピーナッツ入りジャンバラヤで注目したいのはピーナッツの薄皮に含まれるポリフェノールの一種であるレスベラトロールとにんにくに含まれるジアシルジスルフィドです。私たちの遺伝子(DNA)は大量のデータを持っていますから上手に仕舞い込むためにヒストンと呼ばれる小さなタンパク質に糸巻きのように巻きついて収まっています。このヒストンにはアセチル基と言う枝が付いています。そして、このアセチル基を除くとがん抑制遺伝子の働きが悪くなることが分かっています。従って、このアセチル基を除く酵素を抑えるとがん治療につながり、現在世界中で研究が進んでいます。
実際に、アメリカではこの酵素を抑える薬が4種類承認されています。ボリノスタット、ロミデプシン、ベリノスタット、およびパノビノスタットです(日本ではベリノスタットは未承認)。この酵素を抑える天然成分として、ピーナッツ薄皮のレスベラトロール(PLoS ONE 2013,8,73097)とにんにくのジアシルジスルフィド(Carcinogenesis2014;25(7)1227-1236)の研究が進んでいます。図から明らかなように、ピーナッツのレスベラトロールはヒト子宮頸がん由来のHeLa細胞のヒストン脱アセチル化酵素を100μMで半分以上抑制しました。一方、にんにくのジアシルジスルフィドもヒト結腸がん由来のCaco-2細胞で200μMを加えると30%以上抑えました。この他にもトマトに含まれるフラボノイドの一種であるケンペロールも同じ働きがあります。機能性溢れるピーナッツ入りジャンバラヤを作ってみませんか。