豚そぼろミニピザ | |
豚挽肉 | 400g |
なす | 1個 |
長ネギ | 1本 |
小さいピーマン | 3個 |
ミニトマト | 3個 |
しめじ | 35個 |
白いりごま | 大さじ1/2 |
ピーナッツ味噌 | |
素焼きピーナッツ(ペースト) | 25g |
素焼きピーナッツ(クラッシュ) | 15g |
ピーナッツ油(ごま油) | 大さじ2 |
みそ | 大さじ2 |
砂糖 | 大さじ2 |
酒 | 大さじ1 |
みりん | 大さじ1 |
醤油 | 小さじ2 |
豆板醤 | 大さじ1 |
ピザ用とけるチーズ | 適量 |
師走に入りました。忘年会に、新年会とお酒を飲む機会が増えて来ます。このお酒を飲むときに必要なのがビタミンB1(チアミンとも言います)です。そして、今月のピーナッツ味噌の豚そぼろミニピザの主要な食材であるピーナッツと豚肉にはたくさんのビタミンB1が含まれているのです(図左参照)。ビタミンB1とお酒の関係で有名なのが神経疾患であるウェルニッケ脳症です。ウェルニッケ脳症はビタミンB1が不足する稀な病気ですが、慢性的なお酒の飲み過ぎによって引き起こされます。すなわち、お酒を飲むとビタミンB1が身体の中で減ってくるのです。
なぜ、お酒を飲むとビタミンB1欠乏になるのかの研究が、慢性的にお酒を飲ませたネズミやヒトの初代培養細胞を用いて行われました(Mol Neurobiol2018;55(7):5937-5950)。その結果、お酒(エタノール)が食事からビタミンB1を身体の中に吸収させるためのタンパク質(チアミントランスポーター)を作らなくさせることが分かりました(図右の左から2番目)。しかし、お酒と一緒にビタミンB1を摂ると、このタンパク質は無事に作り出されることが分かりました(図右の左から4番目)。ちなみに、ビタミンB1作用を邪魔する拮抗剤を使うとやはりタンパク質は作り出されませんでした(図右の右から1及び2番目)。なお、同じような効果は豚肉にたくさん含まれるビタミンに似たカルニチンでも得られました。
今月のピーナッツ味噌と豚そぼろミニピザは見た目の華やかさがあり、餃子の皮を使うことから意外に簡単に作ることができます。お酒の席で喜ばれること必須です。最後になりますが、新たな年も皆様にとってご健勝で、ご多幸でありますことを祈っております。