ピーナッツ焼き味噌玄米おにぎり | |
玄米 | 2合 |
白米 | 1合 |
素焼きピーナッツ | 30g |
味噌 | 30g |
みりん | 30g |
漬物(おみ漬等) | 適量 |
新年、明けましておめでとうございます。皆様にとって幸多き1年となりますことを祈念申し上げます。
さて、これから3月までは入学試験の季節でもあります。多くの受験生が夜遅くまで勉強に励んでおられると思います。今回のピーナッツ焼き味噌玄米おにぎりはそんな受験生にぴったりのお料理です。
今回使用する玄米は全粒粉などと共に、その栄養価から現在世界中で注目を集めています。白米に比べて、玄米は食物繊維が豊富で便通改善や腸内環境を整えるのに役立ちます。また、白米にはほとんど含まれない鉄とマグネシウムがたくさん含まれ、現代人に必要なビタミンで、脳機能を助けるビタミンB1、ナイアシン、ビタミンEも含まれています。また、ゆっくり消化していくので、血糖値の上昇が緩やかで、腹持ちがよく、少量で満腹感を得ることも出来ます。一方で、今回のようにピーナッツを加熱調理する時に受ける質問が、油脂が48%であるピーナッツは熱で油成分が劣化しないのかというものです。これに対して、油を12時間も揚げ物調理に使った後の油の劣化についての研究がなされています。(Food Chem 2017:233:77-84)。この研究は菜種油、大豆油、米糠油、ピーナッツ油、ひまわり油、そしてコーン油の6種の油を180℃で12時間熱した後に、トランス脂肪酸ができる量を測定したものです。このトランス脂肪酸の摂り過ぎは肥満やメタボリックシンドローム、心臓病のリスクが高くなることが知られています(農林水産省)。図から分かるように、ピーナッツ油以外の油は12時間も熱するとトランス脂肪酸がたくさん生成されます。しかし、ピーナッツ油は熱に強く、加熱調理にも強いことが分かります。