ピーナッツミルク | |
素焼きピーナッツ | 100g |
板チョコレート | 約16g |
お湯 | 400cc |
ピーナッツクッキー | |
素焼きピーナッツ(おから) | 大さじ2 |
素焼きピーナッツ(クラッシュ) | 60g |
薄力粉 | 80g |
ベーキングパウダー | 小さじ1/4 |
無塩バター | 50g |
三温糖 | 40g |
卵 | 1個 |
今回が最終回となりました。これまでお読み頂きありがとうございました。今月はピーナッツを使った飲み物とクッキーです。副食の大切さが理解されつつある現在、ピーナッツの機能性を取り入れることができる、楽しく美味しいメニューです。
さて、ピーナッツですが、雑誌やテレビなどからの取材では「食べると太りますか?」という質問が繰り返されます。ピーナッツはその約45%が油脂類ですからカロリーが高い食品です。しかし、ピーナッツに関する多くの研究がありますが、ピーナッツを食べた期間に太ったという報告はほとんどありません。これは豊富な食物繊維により便通改善などが起こるためだと言われてきました。しかし、近年ではこれだけでなく、ピーナッツの油脂(主成分はオレイン酸)が腸内細菌を活性化し、体重減少を導くという報告もされています(Nutrients 2019 Dec 7;11(12).pii:E3005)。この研究では、48匹のラットを4つの群に分け、(1)標準食、(2)高カロリー食、(3)高カロリー+ピーナッツオイル食、及び(4)高カロリー+オリーブオイル食を12週間(約3ヶ月)摂らせて、その体重等が測定されました。その結果、図に示すように、(3)のピーナッツオイルや(4)のオリーブオイルを含む食餌を摂ったラットは高カロリーの食餌であったにもかかわらず、体重の増加は抑制されました。この効果はオイルだけを使った食餌なので食物繊維の影響ではありません。この他にも、ピーナッツオイルを含む食餌はインスリン抵抗性や肝臓脂肪変性を減少させました。さらには、コレステロール、中性脂肪、悪玉コレステロールも低下させています。ピーナッツの油脂に今後ますます注目です。