材料 | |
シラス | 2パック |
冷凍エビ | 2尾 |
卵 | 2個 |
ご飯 | 3合 |
ねぎ(かぶの茎、葉) | 適量 |
素焼きピーナッツ | 小袋5袋(約45g) |
ごま油 | 大さじ2 |
醤油 | 大さじ1 |
刻みにんにく | 1片 |
塩、胡椒 | 適宜 |
サラダ油 | 大さじ1 |
すっかり春になりました。春を迎える喜びは寒さからの解放や草花の芽吹きなどだけでなく、急に豊富になる食材もその一つだと思います。シラスは年間を通して漁がなされますが、春と秋に特に捕獲量が多くなるために、春や秋の食材と認知される場合が多いようです。シラスはカタクチイワシ、マイワシなどの稚魚で色素が薄いことから白く見えるのが特徴です。関東に住んでいるとシラスといえば静岡ですが、実際には最も漁獲高が多いのは兵庫県(18.1%1;水産庁2015年調査)、続いて愛知県(同17.7%)、静岡県(同15.3%)が続きます。今回は、このシラスを使った炒飯に、たっぷりのピーナッツを加えた季節料理です。
今月のシラス炒飯は私も作って食べてみましたが、ピーナッツを加えることで食感豊かなメイン料理となっています。また、ピーナッツを加えることで、オイリーな味わいを得ることが出来ます。従って、総カロリーを気になさっている方は使用するごま油を減らすことも可能です。
ここで、ちょっとした健康ヒント。シラスを食べる時に、スダチを一緒に食べるとシラスに含まれるカルシウムの吸収が良くなるという研究結果があります(J Nutr Sci Vitaminol (Tokyo) 2004, 50(3), 177-183)。ラットにシラスを含む餌を14日間食べさせ、同時に、蒸留水(コントロール)、20%スダチ水、及び40%スダチ水を飲ませたところ、図に示すように、スダチを一緒に食べさせた方が、カルシウムが血液中に多く吸収されることが分かりました。また、ここには示していませんが、骨が脆くなるのも抑えられることも分かっています。今月の揚げピーナッツ入りシラス炒飯にちょっとだけスダチを振り掛けて食べてみるのも良いのかもしれません。私は美味しかったです。