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【第2回】欧米の学会で「落花生」は健康と長寿を支えると発表 1日1オンス(28g)、食べよう! でんちゃん

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海外では早くから落花生の健康効果が注目されてきました。勿論、海外でも日本と同じように落花生はおやつ感覚でお菓子として食べられています。が、海外ではその油や落花生バターが食事の一環として摂り入れられ、食材としても理解されているためです。特に、心臓や血管の病気に対する効果が知られています(図を参照下さい)。
心臓や血管の病気と大きな関係があるのがあぶら(油脂)です。あぶらは、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。ココナッツオイルのようなあぶらが飽和脂肪酸、サラダ油のようなあぶらが不飽和脂肪酸です。見分けるコツは簡単、冷蔵庫に1時間ほど入れて、固まれば飽和脂肪酸、固まらなければ不飽和脂肪酸です。このあぶらはどちらが良いということはなく、バランスが大事です。両方を適度に持っていることが重要なのです。このバランスが良いのが落花生。落花生はあぶらの他にも、アミノ酸の一種で血管を開く作用のあるアルギニンや血管の老化を防いでくれる茶色の薄皮部分に含まれるポリフェノールなど心臓や血管に良い成分がたくさん含まれています。特に、落花生の薄皮には、長寿遺伝子を活性化させるレスベラトロールも含まれています。

欧米では、落花生の健康効果を研究するときに、40~80g程度を食べてもらうことが多いようですが、平均体重が小さい日本人はそこまでは必要ありません。1日10~20粒程度から始めましょう。出来るだけ続けることが重要です!
落花生は健康食材ですが、心臓や血管の病気が気になる方は、出来れば「塩」が付いていない、あるいは減塩された商品を購入した方が良いですね。「塩」は血圧をあげますから。

慶應義塾大学 医学部教授 1961年福岡県生まれ。 医学博士、 理学博士。
専門分野は薬理学、 生理学。 平成22年度文部科学大臣表彰。 食と健康についての造詣が深く、 わかりやすい解説に定評があり、 雑誌 ・ テレビ出演も多い。
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