大地の恵みがいっぱい詰まったおいしい豆には、
みんなを元気に、笑顔にする力があります。
私たちでん六は、それを多くの方に届けたい想いでマメにがんばってきました。
世界中が大きく変化している今、人と地球の元気と健康のために、
私たちはマメの新たな可能性にチャレンジします。
明日を、そしてその先の未来をみすえて、
でん六はSDGsの17色のシアワセのマメをまいていきます。
一緒に育てていきませんか。
誰もが食の幸せを享受し、それを活力として
豊かな自然と暮らしを次世代につなげていく社会
持続可能な食資源である豆の可能性にチャレンジし、
グローバルに新しい食文化を創造していく
でん六では2020年6月より、社会課題と同時に企業課題の両方を同時に解決することをめざす「SDGs経営」を推進すべく、「でん六SDGsプロジェクト」を始動しました。でん六が本業を通じてSDGsに取り組むことで、事業においては創造性とイノベーションをもたらし、かつ世界や地域の持続可能性に貢献して真に豊かな社会・地球環境を実現することをゴールとし、そのために取り組むべき優先課題を下記のような手順で特定しました。
優先課題の特定プロセス
鈴木隆一社長自らが発起人・プロジェクトリーダーとなり発足。2020年6月19日に事務局長、推進チームリーダーのほか、計9つの部門から1名ずつを推進チームに指名し総勢10名のプロジェクト推進チームを組織しました。各部門からの指名に際しては、「企業変革」と「人材育成」の観点で若手社員を抜擢し、平均年齢は33.6歳となっています。メンバーの初顔合わせは2日後の6月21日となりました。
2020年8月から10月にかけ、全3回のワークショップにより社会・環境課題の整理と優先課題の特定を行いました。
事前課題として自部門でのヒアリング、社史の読み込みを行った結果をもとに、でん六のこれまでの取り組みをSDGs17の目標に関連付けて整理を行い、でん六が大切にしてきた価値観がSDGsとつながっていることを確認しました。
事前課題として担当役員やステークホルダー(流通小売業、生産者・調達先、でん六社員、エンドユーザーとして家族・友人)へのインタビュー実施。これをもとにSDGs169のターゲットについて、将来視点で社会面における課題と今後の方針を議論。169のターゲットから、でん六が優先すべき社会面の課題を機会とリスクに整理して抽出しました。
第2回と同様に、169のターゲットからでん六が優先すべき環境面の課題を抽出。社会・環境面を統合した優先課題を特定しました。加えて、そこからでん六がめざす社会の姿、あるべき会社の姿についてディスカッションを行い、ステートメント「SDGs宣言」策定に向けた言語化も行いました。
最終的に発表される「SDGs宣言」に対する社会の声の反映を期し、特定したSDGs優先課題に対して、CSR(企業倫理・企業の社会的責任)を専門とする東北大学大学院経済学研究科 准教授・高浦康有氏より、以下の4点についてヒアリングを行いました(2020年11月19日)。
ヒアリング内容
有識者ヒアリングをふまえて、プロジェクト推進チームで特定した優先課題やこれまでのワークショップでのディスカッションをもとに「SDGs宣言」を策定。2020年12月28日の役員会議に上申・承認を得て正式決定となりました。
2021年4月~2022年3月にかけて、以下の2軸でSDGs経営を推進していきます。
①従業員全員がでん六SDGsを理解し、自らの業務に活かしていくこと(社内啓発、浸透)
②経営戦略につなげていくための具体的なアクションプランの策定
また、2022年4月からは、策定したアクションプランの実行を開始し、事業を通じた社会課題の解決という大きな目標の達成に向けて取り組みを本格化します。
有識者からのコメント
東北大学大学院 経済学研究科
准教授(経営経済学専攻
高浦 康有氏
「SDGs宣言」で語られるめざす社会、でん六のあるべき姿は、よりでん六らしさを感じるものにしてほしい。特に、「食文化を担っている」ことを意識した表現が望ましいでしょう。また、「喜働」は社員だけではなく、お客さまをはじめ社会に影響をおよぼすものであり、その考え方を反映してもらいたいと思います。「豆」はその地に根をはり、つながりと実りをもたらす植物です。地域とのつながりも意識したものにした、チャレンジングな宣言をつくっていただきたい。お客さまにより伝わって共感を醸成していけるよう、御社のキャラクター「でんちゃん」にSDGs宣言を伝えていってもらうのも良いのではないでしょうか。
そして、WFP(国連世界食糧計画)と連携するなど、グローバルでSDGsに貢献していただきたい。国連との連携は、SDGs経営のアピールにもなるのではないでしょうか。「えるぼし」や「ダイバーシティ経営企業100選」、「健康経営優良法人」などに認定されることも目標にされると良いと考えます。こういった認定制度は、社会からの評価であり良い訴求につながります。
これからの活動については、目標を立て、常に取り組みをチェックしていくことが必要です。事業を展開している地域のニーズやライフスタイルの変化に合わせて、活動を検討をしていただきたいと思います。また、全ての取り組みにおいて、パートナーシップを意識すべきです。コーズリレーテッドマーケティング(売上の一部を寄付)などお客さまも巻き込みながら、取り組みを推進していくことも重要です。